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「こだま」と「のぞみ」


ついこの間、新幹線に乗って地元大阪から東京へ行く用事があった。
1泊2日の予定だったので、普通に切符を買って乗るのではなく、ホテルと新幹線がセットになったツアーに申し込んで、旅費の圧縮を試みた。

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かかった料金は、25200円(新幹線往復分+ホテル代)。
それでも高い事に変わりはないが、これでも安くなった方だと、個人的には思う。

なにせ、普通に大阪〜東京の切符を買おうとすると、片道だけで14450円(乗車券+指定席特急券)もする。
往復で28900円……ホテルの宿泊費はピンキリだが、カプセルホテルでもない限り5000円以上はするだろうから、合計33900円……ひ〜高い!

というわけで、そこそこ安く済ませる事ができたのだが、やはり安いという事は多少のサービスダウンを覚悟しなければならない。
その代表的な例が「こだま」で移動しなければ、安くならないという事だった。

普通に新幹線に乗るときは、どの列車に乗ってもそれほど料金が変わる心配はないが、旅行代理店が企画するツアーなどの場合に限り、こだまの料金が極端に安い事が多いのである。

逆に言えば「のぞみ」は、ほとんど安くならなかったりする。
他にも、ラッシュ時間帯に走る便の値段がバカ高かったりとか、夕方に「こだま」で帰りたくてもほとんど設定がないとか、いろいろ複雑なルールがあるが、ここでは割愛。

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そういう事情も手伝って、片道だけ「こだま」にして、4時間かけて大阪から東京へ移動した。
まあ時間はかかるが、基本的に空いているし、指定席なので立ちっぱなしの心配はない。
せいぜい、のんびりと寝よう……と思っている途中、列車が京都に到着し、多くの旅客が乗り込んで来た時であった。

30過ぎくらいの、長髪オールバックでヒゲを生やした男性が、私の横に来るなり、肩を突いてきたのである。
一体なんだ。と思ってそちらを見やると、その男は、私が座っている席と同じ番号の切符を無言で差し出してきた。

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まさか席を間違えていたのか!?
その男は、あまりガラが良さそうな相手ではなかったので、戦慄が走る。
本当に私が間違えていたのであれば、軽くボコられるんじゃないか。

なるべく平静を保ちながら、私も財布から切符を取り出し、男が差し出してきた物と照らし合わせる。

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……ん?

確かに相手の切符と同じ席が記載されているが、相手の切符をよく見ると……、

「ここに、のぞみ◯◯号って書いてありますよ」
そう突っ込んだのは、私だ。
「えっ、この電車のぞみじゃないの!?」
慌てふためく男。
「こだまですよ……」
そう説明して相手もようやく合点がいったようで
「だっる……!
と言いながら、急ぎ足でその場を立ち去って行った。

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……一言謝って欲しかった。

確かに、東海道で走っている種別は「のぞみ」が大半なので「とりあえず乗ってしまえば、だいたい”のぞみ"だろう」という意識の利用者が多いのかもしれない。
その男も、そんな感じだった。

そういうアクシデントに見舞われながらも、その後は特に問題はなく終点に着いたのであった。
それにしても、一瞬怖かった……。




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