都会のキャッチセールス
私は普段、関西に在住しているのですが、年に3〜4回ほど東京へ出かける事があります。
用事で赴く事が多いのは渋谷で、ついでに娯楽目的で秋葉原へ寄り道する事が多いんですね。
イケている街「渋谷」で用事を済ませ、オタクの聖地「アキバ」で、はっちゃけすぎない程度に遊びを満喫する。有意義な東京旅行ができるよう、スイッチのON・OFFをはっきりさせた旅程を練るのが、けっこう楽しい。
そうして立てた予定を消化しながら、充実した時間を過ごすわけですが、高確率で横やりが入ってしまう事があるんですよね。
都会のキャッチセールスの事です。
私は「シブヤ」と「アキバ」どっちの街でも、絡まれた経験があります。
慣れない土地で一人、キョロキョロしながら覚束ない足取りで行動している事もあり、引っ掛けやすい余所者だと思われてしまうんだろうか?
もしくは外見が弱々しいが故、チョロそうな雰囲気が出ているのかもしれない。
絡まれて良い事はほとんど無いのですが、高い頻度で話しかけられ続ける結果、興味深い発見をしたので、今日はそれを記事にします。
流行の最先端を行く街「シブヤ」と、アニメやゲームの街「アキバ」。
ある意味、正反対な特徴を持つように思える両者。その街の雰囲気に合わせて、キャッチセールスをする人の雰囲気も正反対という事に気がついた。
アキバのキャッチセールスは「あのぉ〜、もしお時間宜しければ、お話よろしいでしょうか……」といった口調で、下手に出て話しかけてくる。アキバの客層といえばオタクのイメージが強いが、キャッチセールスをする人も、少しオタクっぽい雰囲気で話しかけてくるのだ。
地味目で優しそうな印象なので、人によっては同類のアキバちゃんだと思い込んで、警戒心を削がれてしまうかもしれない。
ちなみに撒くのは簡単で「話を聞く時間がない」と言い切ってしまえば、すんなり諦める。アキバの客層的に、付き纏いすぎる人は敬遠されるから、キャッチセールスもあっさりしているのだと思う。
ところが、渋谷のキャッチセールスは違う。
押しが強くて、とにかくねちっこいのだ。低姿勢なアキバとは対照的に「ハイハイ、そこのお兄さん! ちょっと話聞いてよ!」という軽い感じで話しかけてきて、一方的に怪しい勧誘の話をし始める。
さらに面倒なのが、目線を合わせず「時間も無いし、興味も無い」と言って早足で歩き続けても、話を止めずに50mくらいストーキングしてくる所だ。強い勢いで、明るい雰囲気で話しかけてくるので、ノリの軽い若者であれば、うっかり話に耳を貸してしまいそう。
好奇心旺盛な若者が集う渋谷に合わせて、楽しそうな活気のある雰囲気を装ってキャッチセールスを行っているのではないか、と思う。
ゴリ押しに特化した「渋谷のキャッチセールス」と、下手に出て警戒心を削ぐ「アキバのキャッチセールス」。同じキャッチセールスながら、街によって雰囲気が全く異なるというのは、興味深い発見だった。
まだ行った事はないが、もしオフィス街が立ち並ぶ新宿に行けば、ビジネスマン向けの雰囲気でキャッチセールスをされたりするのだろうか?
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