学生生活が終わってしまう
12月が間近に迫った某日、私は講義の中間レポートを片付けるべく、大学の図書館に1人で籠りきっていた。大学生活も残す所、4回生の後期だけとなり、こうしてレポート執筆に耽るのも、もうすぐ終わりだと思うと、名残惜しい気分になる。
日が暮れた所で作業も一段落つき、そろそろ帰ろうかと、外へ出た。すると、外の様子が何だか騒がしい。なんでも、先日行われた学園祭の、打ち上げパーティーをやっているらしい。
「ウチの学生なら誰でも歓迎!」という謳い文句を以前から聞いていたのだが、何分ボッチではハイテンションな輪の中に入りづらい。盛り上がる人混みを横目に、せせこましくバス停へと足を進めたのだが……。
日が暮れたキャンパス内で、若さを爆発させる人々。彼らの様子を、あと数ヶ月で学生時代が終わってしまう私の状況と、どうしても重ね合わせてしまい、なんとも切ない気分になる。
冬間近の夜というシチュエーションが、物事の終わりを想起させ、居た堪れない気持ちだ。そう、まるで老人が青年達を見ながら、自分の若いころを思い出すかのような……。
いや、違う!
20歳前半でしんみりしてる場合じゃない!
「終わる」という事は「次にまた新しく始まる」事も意味していると思うのだ。
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